ことばキャンプ®とは
ことばキャンプ®とは、人とつき合っていくときにかかせない、コミュニケーションする力のトレーニングプログラムです。
米国の学校や家庭で行われていたオーラルコミュニケーション教育と異文化コミュニケーションを分析し、7つのチカラ(度胸力・論理力・理解力・応答力・語彙力・説得力・プレゼン力)のトレーニングを考案しました。
7つのチカラの強化によって、話すチカラ、聞くチカラを楽しく身につけていきます。
1、度胸力・・・恐れずに言いたいことが言える力
よその大人や初対面の人とも話ができるように、できるだけその機会を作る。
自分のことは自分で言わせてみる。 場数を踏むこと。
親が「子どもだから」と代わりに答えてしまうのは、せっかくの練習のチャンスを奪ってしまう。

2、論理力・・・筋道立てて考えをまとめる力
プツンプツンと切れた言葉ではなく、筋道の通った話し方ができる力。話すときの核になる力だ。
自分を見つめて何が言いたいのかはっきりさせ、それを相手に伝わりやすいように筋道をたてる。
ロジカルシンキングの土台は、主語と述語の入ったセリフを心がけることだ。
子どもが自分で考えるようになるためには、頭ごなしに叱らずに「何があったの?」と問うことを心がけたい。

3、理解力・・・理解しながら聞く力
ただ音として聞き流すのではなく、理解しようとして聞く力は小さいときからのが大切。
この力は、コミュニケーション能力の要になる力だ。
子どもの聞く力を養うには、親の話し方も重要だ。
小言や命令ばかりでは、子どもは聞く耳を閉じてしまう。

4、応答力・・・話に反応し、働きかける
相づちを打ったり、質問したり、人の話に応える力。
あいさつができたり「ありがとう」「ごめんなさい」がスンナリ出てくることが、いいコミュニケーションのスタートだ。
親の応答力が子どものお手本になっている。

5、語彙力・・・表現を豊かにする力
言葉をたくさん知っていることは、表現力の基本。
本を読んだり、ことば遊びをたくさんして、言葉への興味を持たせる工夫をしたい。

6、説得力・・・話し合いに必要なスキル
相手を説得するための力。
言いたいことを順番に並べたり、あったことと思ったことを分けるなど、大人でもためになる実践的なスキル。
冷静に話し合いをするための、力にもなる。
わかりやすく話す努力を子どもと一緒にしたい。

7 、プレゼン力・・・相手にアピールする表現力
声や顔の表情、小道具などでの演出、といった、言葉以外の表現力。

ことばキャンプ®ができるまで
米国から帰国後、『親子で育てる「じぶん表現力』」(主婦の友社 2002年7月)を出版した。米国で行われていたオーラルコミュニケーション教育の要素を抽出して「家庭でできるコミュニケーショントレーニング」を提唱した。出版を契機に、全国からワークショップや講演会の依頼があったことから、2003年にNPO法人JAMネットワークを設立した。
2006、横浜市のルーテル幼稚園(清水臣園長)で、週1回、年長2クラスで年間の年長児向けに「じぶん表現力」クラスを実施。メンバーの入江氏が、『親子で育てる「じぶん表現力』」『イラスト版気持ちの伝え方 コミュニケーションに自信がつく44のトレーニング』(合同出版)と幼稚園教諭の経験をもとに「じぶん表現力」のカリキュラムを作成した。1年に2回、プレゼンテーションの時間も設けた。2年目からはメンバーに小学校教諭だった大和氏が加わった「自分表現力クラス」は2008年で終了した。
3年を終えて、成果を実感した。自分のことばで発信している!私語することなく人の話を聞ける、前に出てきてプレゼンができる、質疑応答ができる。 米国の幼・小学校で行われていたオーラルコミュニケーション教育が日本でも再現できていた。「ことばキャンプの原型」となる。
2008年に児童養護施設の施設長との出会いをきっかけに、ゴールドマンサックス社のプロジェクトにより児童養護施設で活動が始まる。「じぶん表現力」クラスのカリキュラムと高取が学んでいたコーチングの要素を加えて、大和氏が小学校の児童向けに体系化した。プログラムの実施内容の監修を、児童精神科医の佐々木正美先生に依頼した。
2011年に「ことばキャンプ」と命名し、商標登録。
「ことばキャンプ」教室事業は2021年からベルバが担っている