なぜ「コミュニケーション育成活動をしているのか
私は、2001年にJAMネットワーク立ち上げてコミュニケーション育成活動をしています。
なぜ、このような活動を始めたのかということからお話します。
1998年、家族とともに米国に滞在しました。
もとより英語は大の苦手だった私は、英語で悪戦苦闘しました。
でもそれは、単に英語力がないという問題ではなく、私(たち)に「言葉によるコミュニケーション能力」が足りないからだということに気がついたのです。
たとえば、
「あなた、どう思う?」と聞かれて、自分の考えが言えずにうつむいてしまったり、
相手の話に気のきいた言葉が返せずに、会話がとぎれ気まずい空気が流れたり、
説明が上手にできずに誤解されてしまったり・・・
そんな冷や汗ものの体験をしました。
英語力の前に、
「気持ちや考えを、キチンと相手にわかるように伝える力」や、
「相手の話をしっかり聞いて、それに反応する力」
つまり、コミュニケーションする力が必要だということを痛感したのです。
アメリカの学校や家庭で行われている「オーラル(口語)コミュニケーション」を、仲間たちと取材しました。
その取材をもとに、2001年に帰国後、7つの力で育てる「じぶん表現力」というプログラムを考案。
「親子で育てる『じぶん表現力』」(主婦の友社)から出版しました。
7つの力とは、度胸力、論理力、理解力、応答力、語彙力、説得力、プレゼン力。
(いまはすっかり定着している「○○力」という表現ですが、当時は切り口が新らしく、とくに「度胸力」は面白いと評判を呼んだんですよ~)
言いたいことだけを言うのではなく、
相手の気持ちも自分の気持ちも大切にするコミュニケーション力は、
生まれつき備わっているのではなく、育てていくもの。
小さいときから練習していけば生きていくことがラクになります。
子どもたちの未来のために「コミュニケーション」育成をしよう!と活動を始めたのでした。